背中痛

                  今 昭宏 著

30歳の男性が、背中が苦痛で仰向けに寝られないということで父のすすめで一緒にきました。

ベットに仰向けになろうとしたら、痛くてだめで、左を上にして横向きで寝ました。
(これが一番楽だった)

最初に背中のかわを上下に動かしてみたら、上が気持ちがいいというので、私は手の平でかわを頭の方に動かしました。

「からだが勝手に動くかも知れないけど、それが治る動きですから、
動いても止めないようにだけしてくださいね」。

私はそう言って全体の変化を見守っていました。

2分位でやめたのですが、途中で手がピクピクッと動いたり、呼吸が楽にできて気持ちがいいと言ったりしていました。

これだけで、仰向けになれるようになりました。

それから、私は頭のてっぺんのあたりを何カ所か押して

「どのへんが気持がいいですか?
ここかなぁ、ここはどうかなぁ? 」

と、いいところを探って見つけてもらいました。

ほぼまん中あたりがイイ感じらしく、やはり呼吸が楽になるとのことで、そこを静かに腰の方に向けて押しました。

10秒程そうしていたら、突然、腰のあたりがガグッと一瞬動くと同時に、ボギッと大きな音がしました。

私は最高にびっくりしたのですが

「からだっておもしろいでしょう。
こうして、自分で勝手に治してしまうんですね、
気持ちよかったでしょう、」

といいました。

これで全然痛くなくなったらしく、父と仲良く帰りました。
これってなんなんでしょう? 。
いやはや不思議なことがあるものです。