三軸操体の妙味
2022年5月26日の授業は、
三條さんのリクエストからスタートしました。
この日は「天城流操体法」のはがしの技法を深める内容で、
ちょうど新潟から来てくださっていた鈴木先生も
同じテーマに興味を持っておられ、意気投合された様子でした。
三條さんは普段からとても練習熱心で、
授業前の「今日やりたいことありますか?」
という問いかけに、真っ先に手を挙げてくださる方です。
そしてこの日も、リクエストを皮切りに三條さんによる
厳しくも温かい特訓が始まったのでした。
かなちゃんもその流れに合わせて、
穏やかに授業に参加してくれました。
はがしの感覚と練習
「はがす」という言葉をそのまま意識してしまうと、
つい手に力が入りすぎてしまいます。
受け手側の手指(特に小指、薬指、中指、人差し指)を
どう使うかを中心に、指先の力の抜けたはがしの練習をしました。
大切なのは力に頼らず、
自分の体全体の連動と重心を意識しながら行うこと。
その意識をもってはがしを行うと、
受ける側は「また受けたい」と思えるほどの心地よさを感じてくれます。
「効いている感じ」「気持ちよさ」
「剥がされている感覚」が一体となる瞬間こそ、技が深まるときです。
今先生や私、そして鈴木先生それぞれのはがしを
三條さんが受け比べて、的確に違いを
フィードバックしてくれる姿が印象的でした。
ちなみにこの日は、三條さんが持参してくれたケーキと米沢牛の話題で、教室の空気は一気にうきうきモードに(笑)。
休憩時間には甘いものを頬張りながらも、
みんな真剣に集中して、練習に取り組んでいました。
今先生による「三軸操体」の講義
後半は、今先生による「三軸操体」のお話。
いわゆる体が壊れない動き方(般若身経や一般的な重心移動の理論)とは
少し異なり、今先生は「三軸合成」の中に
治る動きの本質があると語ってくださいました。
その気持ちよさを丁寧に感じ取りながら、
前後・左右・捻りの3つの軸を合成していきます。
上手になれば、効果は抜群。
下手でも、下手なりに効く。
この日学んだことは、技術というより
さまざまな感覚の質を体感したこと。
そしてそれは、日々の鍛錬や心のあり方と
密接につながっていると感じた時間でもありました。
今貴史 著