翡翠のネックレスと操体法
仙台市泉区八乙女中央の仙台操体医学院 今治療院の今貴史です。
先日で通院6回目のおばぁちゃん。
主訴は首痛です。
自然な体制でも首が90度下に向いてしまいます。
気がつくと無意識に下を向いてしまう様です。
初回から剥がしの操体法をして効き目も抜群で、
首は正常な位置に戻り痛みも消えます。
しかし…いくらやっても2日ともたずに痛みが再発してしまいました。
何が根本となっているのだろうと不思議に思っていると、
上の方から「つま先上げをやれェ」と言われた気がしました。
つ、つま先上げか……。
しかし、やってみるも感覚は分からず、
うーん、、という感じ。結果良く分かりませんでした。
そして、ふと首にぶら下げている
翡翠の大きなネックレスが目にとまりました。
綺麗なネックレスですね〜。
あー、これね。
「かたみなの。」
と言ってベットに置きました。
かたみ?どなたのですか?と
咄嗟に聞いてしまった。
すると、「実は亡くなった娘のね…」
とポロっとお話してくれました。
この大きな翡翠のネックレスは亡くなった娘さんからの
大事なプレゼントだったのでした。
若くして娘さんを亡くし、
肌身放さずにずっと首にぶら下げていたのだそうです。
辛かったことや悲しかったこと、
当時の娘さんの思いなどを全てお話してくれました。
私は聞いてるうちに涙が出そうになりました。
今先生は
「歩くときに踵に重心乗っているから、首が辛くなってくるのかもしれないね。もう少しつま先の方で歩いてみたらいいかもしれないよ。天国の娘さんが、お母さん前に進んでねって言ってくれてるんじゃないかな」
今先生から出た【つま先で歩く】という言葉に鳥肌が経ちました。
何気なく感じた(つま先上げ)は前を向いて進んでねという事だったのかもしれません。
そしてそのネックレスを一度外し色んな動診をしてみると、
首や身体全体がとても軽くなっていました。
こういった、その場では良くなるけど家に帰ると戻ってしまうケースは
多々ありますが、症状の根本原因へしっかりアプローチすることで
症状は日に日に改善していきます。
私には身体を治すことはできませんが
操体法で身体が治るようお手伝いをさせて頂きます。